オニテンの読書会

文化・民俗や、オススメ本の紹介、思ったことも書きます。

いまの中学生に、日本の未来を任せたら面白そうだな、と思っている。

 現在、わたしは英語専門塾を運営しています。通っている生徒のほとんどが中学生・高校生なのですが、彼らと話をしていると、わたしが思春期だったころとだいぶ違うなぁ、と感じます。

 今日は、中学生の教え子たちと話して感じたことを書いていこうと思います。

 

●明るい、意外と熱い!

 わたしは現在35歳なので、中学生とは20歳以上年が離れています。わたしの中学校時代と比べて、いまの中学生の方が、学校を楽しんでいるのではないか、と思ってしまうのです。つい最近、塾の中学生20名ほど面談しました。「学校楽しい?」と聞くと、1名をのぞき、「楽しい!」と答えて、わたしもびっくりしました。わたしの時代、よく「ダルい」とか言っていたのですが、彼らは違うようです。「つまらない。」と言っていた生徒は、学校の先生と折り合いが悪いという理由でした。

 彼らは、行事に積極的に参加します。わたしの教えている地区では、英会話の能力をはかるコンテストがあるのですが、教え子のほとんどが各学校の代表に立候補しました。そのコンテストは、他の中学校の生徒と3人組になり、ステージ上で観客の前で英会話をする、というものです。結構、はずかしい感じのものですが、彼らは見事に市の代表となり、県大会に出場しました。

 運動会や部活の大会、発表会も、「先生、見に来てください!」と言われて、ときおり、顔を出すのですが、会場で会うと手を振ってくれます。「いや、おれの時代、塾の先生に見て欲しいなんて、思わなかったけどなぁ。」と、自分の生きた時代との違いに、目を白黒させる毎日です。同時代を生きた妻にも、この状況を説明したのですが、「わたしたちとはずかしいのスイッチがちがう」と言っていました。

 一番、わたしが驚いたのが、中2の女の子に、休み時間、「先生、わたし陰キャなんですよ」と、踊りながら言われたことです。「先生の中学校時代だったら、君は明るい方だよ」というと、踊りながら、「ええ。そうなんですか。」と笑っていました。

 

 

●オリラジ中田、キンコン西野の時代を超えて

 わたしがいまの中学生たちと話をしたり、英語を教えたり、剣道を教えたりしながら、感じたこと。それは、わたしたちの時代はすでに過去なのだ、ということです。わたし自身まだ30代なのですが、それでも大きなマインドギャップを感じます。

 わたしは、オリエンタルラジオの中田敦彦さんや、キングコング西野亮廣さんが好きで、よく彼らのラジオや映像を見たりするんですが、わたしは彼らの「うまくやってやろう感」が好きなんですよね。それを考えてみると、わたしの10代20代は、ホリエモンなどの活躍や、オリラジやキンコンのお笑い界の席巻を目の当たりにした時代だったので、「どうにかこの時代を生き抜いていこう」、「楽しくかつ狡猾に生きていこう」と感じていました。つまり、頭を使って勝つ、というマインドでした。

 しかし、いまの中学生を見ていると、そういう考え方がすでに過去のものとなっていると感じています。教え子たちは、真正面で勝負しているような感覚で、わたしたちの時代にあった抜け道を使って勝つ、みたいな感覚がないようで、すごい正攻法な戦い方を好む印象があります。

 彼らは、頭も使っているのですが、何よりも、明るく、そして楽しんでいて、彼らのように中学時代を生きたら、さぞ楽しかっただろう、と思いました。中学時代、斜に構えて生きていたなぁ、と反省する毎日です。

 

 教え子たちが、このまままっすぐ楽しく生きていけるように、わたしも頑張ります。