オニテンの読書会

文化・民俗や、オススメ本の紹介、思ったことも書きます。

2017-02-01から1ヶ月間の記事一覧

春から始めたい! 真面目な学生のための、卒論準備(文化・文学)

私は、仕事柄、学生の卒業論文の相談を受けることがあります。四年生の秋になって慌てて準備したのでは、指導教官の先生から良い評価を得るのは難しいでしょう。それは、書く前の下準備が、とても大切で論文そのものの枠組みを決定するものだからです。だけ…

トルコのおすすめ観光地 最高のバカンスをクシャダスで!

「青い美しい浜辺で海水浴」、「エーゲ海に沈む太陽を見ながら、ロマンティックな夕べ」といったイメージが、トルコ旅行にありますか? トルコでバカンス クシャダス(Kuşadası) 今回おすすめする観光地は、トルコのリゾート地、クシャダスです。 クシャダ…

シンガポールの「日本人墓地」 南洋に故郷を想う

シンガポールの日本人墓地 シンガポール東部、イオ・チュー・カン・ロード沿いチュアン・ホー・アベニューにある「日本人墓地」についてご紹介したいとおもいます。 日本人墓地は、現在「日本人墓地公園 (Japanese Cemetery Park)」として管理されています…

台湾のダサカッコイイ男たち「台客」 台湾あれこれ①

恐らく中国語の教科書には出てこないと思いますが、、台湾のボップカルチャーや文化を理解する際に、わりと役に立ちそうな事柄を紹介していきたいと思います。 まずは、「台客」という言葉は、皆様ご存知でしょうか。 【中国語】 台客 ピン音表記:tai2 ke4 …

山本さほ『岡崎に捧ぐ』をすすめたい。 Dedicated to Okazaki-san 

みなさんは、『岡崎に捧ぐ』というマンガを御存知でしょうか? 気の抜けたタッチで描かれる作者の学生時代の思い出を描いた作品です。 絵が可愛らしくて、やわらかく、読んでいて笑い、気づけば泣いてしまっていました。 正直、どこで胸に刺さったのか、涙腺…

玉川を一周してみたい。 曽祖父の最期の言葉、ふるさと一周旅行のススメ

わたしは、仕事柄ときどき海外に滞在することがあります。そんなわたしですが、正直言って、海外に行ったら「自分の視野が広がる」とあまり思っていないです。むしろ、わたしとしては「自分てどこいっても変わらないんだなぁ」、「こういう風に日本を観光し…

おすすめマンガのご紹介(1,2巻既刊、2017/2現在)

みなさん!マンガを読んでますか?ここでは、わたしが読んだ1〜2巻までしか、刊行していないオススメのマンガをご紹介したいと思います。ジャンルは、戦争からギャグ、そしてラブコメまで様々ですが、男性、女性にかかわらず楽しめる作品だと思います!! …

SNSごとの人格、わたしの反省

みなさんは、何種類のSNSを使い分けていらっしゃっていますでしょうか。わたしは、Facebook、Twitter、そしてInstagramを使っています。SNSを使っている中で、自分の人格が切り替わっているのを感じています。みなさんは、どうですか? わたしは、32歳のおじ…

ツチヤタカユキ『笑いのカイブツ』を読んで。 思索する読書へ④

笑いの神へ問い続けた煩悶の日々、ハガキ職人版『沈黙ーサイレンスー』 現在、2月19日深夜、ラジオリスナーにとって、特別な夜でしたね。寝不足の方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?。 ハガキ職人、その存在は、とても不思議です。ラジオ番組には欠…

シンガポールの楽しい歩き方① シティホールからブギスへ、そしてスルタンモスクへ。

交通機関の発達したシンガポール。ついつい近距離でも、MRTやタクシーを使ってしまいます。だけど、せっかく海外に来たのだから、その国の雰囲気を味わいたくはないでしょうか? 風情を味わうなら、やっぱり「徒歩」ということで、私なりのシンガポールの街…

冬の秋保大滝 絶景と絶望の瀑布

2月、立春が過ぎましたが、まだまだ寒いですね。今日は、宮城県仙台市の山間部にある秋保大滝に観光に行ってまいりました。 秋保大滝は、とっても山奥にあります。今回は、仙台駅から宮城交通のバスで向かいました。 仙台駅バスロータリー、乗り場⑧に、午前…

めざせ!妖怪検定!!② 役に立つサイト・千里の道も一歩から

妖怪検定の内容に入る前に、準備に役に立つサイトを紹介します。 まずは「日本の地理」に関する勉強で、その後は「怪異・妖怪伝承データベース」に関連する情報収集の方法です。 ◎日本の地理に関する勉強に関して 前回の記事にも取上げたように、「妖怪の所…

なぜ、「魔女」は狩られたのか? 悪魔と異端と魔女狩りの近世

「魔女」と聞くと、多くの日本人が『魔女の宅急便』のキキの姿を想像されるのではないでしょうか。黒い服をまとい、箒を持ち、隣には黒猫がいる、あの姿です。 「なぜ、「魔女」は狩られたのか? 悪魔と魔女と異端の近世」 はじめに 「魔女がなぜ狩られたの…

郊外、田舎、行き場のなさ、居場所のなさ。 リンチ殺人とノーベル賞

2016年、見覚えのある風景がニュースの舞台になりました。対象的な事件で。 埼玉県東松山市、この埼玉県西部に位置する小さな市が、2015、2016年に大きく取り上げられることになりました。それは、東松山リンチ殺人事件と、ノーベル賞の受賞という田舎の町に…

「この世界の片隅に」でみた、非共感の世界の素晴らしさ

「この世界の片隅に」は、世紀に残る名作だと思います。この作品で、描かれている世界観、共同体のあり方について少し思ったことがありました。 それは、この映画のキャラクターが、「自分の見える範囲にしか共感していない」ということです。言い換えれば、…

プチ鹿島『教養としてのプロレス』から、『私にとっての剣道』  思索する読書へ③

プチ鹿島さんの著書『教養としてのプロレス』は、名著だと思う。なぜなら、彼自身の思い出と反省が、「プロレス」という単語に集約されているからだ。 『教養としてのプロレス』の内容は、以下の通りです。 「プロレスを見ることは、生きる知恵を学ぶことで…

これから、特別研究員DC1を申請するあなたへ(心理面、人間関係について、落ち込んだ時に)

特別研究員DC1を目指して、そろそろ申請書を準備しようか、と思っている方も多いはずです。本サイトでは、これまで、採用申請の書き方などについて記事を書いて来ましたが、今回は、書くにあたっての精神面のお話です。 前回の記事は、 www.oniten-yomu-boo…

岡潔『春宵十話』から、 「『役に立つ』と私」思索する読書へ② 

みなさんは、何のために生きていますか?単細胞な私でも、ときどき悩んでしまうくらいなので、多くの方が「生きる」ことに悩んでいるのではないでしょうか。 私が、落ち込んだ時、思い出す言葉があります。それは、高名な数学者である岡潔さんの言葉です。 …

めざせ!妖怪検定!!① 妖怪検定って、なんですか?

妖怪検定浪人生 私は台湾出身ですが、日本の「妖怪」に対して興味を抱きました。「怖い話・古い日本民俗・面白おかしいキャラクター」、これは私最初の妖怪に対するイメージでした。日本に来た時には、妖怪をモチーフにしたサブカルチャーが盛んになっていま…

江戸川乱歩『芋虫』から、『ぐちゃぐちゃと結婚』思索する読書へ① 

江戸川乱歩『芋虫』を読みました。物語のあらすじは、 時子の夫は、奇跡的に命が助かった元軍人。両手両足を失い、聞くことも話すことができず、風呂敷包みから傷痕だらけの顔だけ出したようないでたちだ。外では献身的な妻を演じながら、時子は夫を“無力な…

「学びがありました」が少し怖い

「学び」≠ 「学問」? 「学び」≒「共感」? 最近、気になることがあるのですが、SNSで、「学びがありました」、「学びを得ました」という言葉をよく見ます。セミナーや講習会の用語なんでしょうか。そういう言葉を使う人のSNSでは、楽しげに本を掲げた集合写…

めざせ学振!! かんたん特別研究員DC1採用申請の書き方 (文系院生向けです。)

特別研究員DC1採用申請について、私の経験を交えながら書かせていただきたいと思います。前回の2記事では、学振とは何か?、そして、特別研究員DC1を目指すためのスケジュール管理について書きました。 今回は、特別研究員DC1採用申請の書き方について書…

お金をもらいながら、大学院で勉強しよう!!② (学振DC1獲得 & 貸与奨学金返還免除)

前回の記事では、日本学術振興会特別研究員DC1と日本学生支援機構第一種奨学金「特に優れた業績による返還免除」の概要、そして大学院・研究室選びの条件としての獲得資金について書かせていただきました。 www.oniten-yomu-book.com 今回の記事では、奨学…

お金をもらいながら、大学院で勉強しよう!!① (学振DC1獲得 & 貸与奨学金返還免除)

昨今、奨学金返済で困っている方々がテレビ番組に取り上げられています。一般のイメージでは、《大学院生=苦学生》でしょうか? しかし、かなりの人数の院生が、奨学金の給付をうけ、勉強するには困らない程度の資金を獲得している事実は、あまり報道されて…

オニテンの読書会と申します。

「本を読んだら、話したい」、「わかったことも、話したい」、「思ったことも、話したい」、「なんでもいいから、話したい」そんな知的好奇心の原初形態、初期衝動を、共有する友人たちを見つけたい! そんなことを考えた、文系おじさんのタカギスグルは、友…